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消費者の意識を変え、社会を変え、持続可能なビジネスをめざす

欧州におけるコカコーラ製品のボトリングと販売を行う、世界最大規模のボトラー、コカコーラ・エンタープライズ。欧州における社会課題について、また同社が取り組むサステナビリティ戦略についてレポートします。(2014/7/25 更新)

ビジネスの中心にサステナビリティを据える


7つのカテゴリーで戦略的に推進、業界をリードする

私たちのサステナビリティプランは、2009年に着手し、2011年に公開したものです。社長以下、全社的に経営の中心にサステナビリティを据え、我々のビジネスにおける最重要分野において具体的なターゲットをつくって日々活動しています。また、様々なステークホルダーとの協働があってこそ達成できる目標ですので、ステークホルダーとの関係を大切にし、活動していることも重要です。

私たちのサステナビリティ・プランは7つのカテゴリーに分かれています。

環境に関わる部分である「温暖化防止・エネルギー削減」(Energy and Climate)、「サスティナブル・パッケージ」(Sustainable Packaging and Recycling)、「水資源保護」(Water Stewardship)。そして社会に重きを置いたプログラムである「飲料価値」(Product Portfolio)、「活動的/健康的な生活習慣」(Active Healthy Living)、「地域社会」(Community)、「職場」(Workplace)があります。私たちのチームでは、環境に関係する「温暖化防止・エネルギー削減」「サスティナブル・パッケージ」「水資源保護」について、コミットメントしています。

このプランを公開したときに、特に2つのエリアにおいてリーダーになることを発表しました。それが、「温暖化防止・エネルギー削減」、そして「サスティナブル・パッケージ」です。それぞれのエリアのコミットメントは、1行で伝わるように表現しています。そして私が主に担当している「サスティナブル・パッケージ」では、飲料業界でリーダーとなることを宣言しました。それは、「埋立処理物をゼロにすることや、製品に使用するパッケージよりも多くリサイクルをする。」という強いコミットメントで業界のサステナビリティをリードしていくというものです。

取締役と推進組織が一体となってCSRに取り組む

事業と一体となってサステナビリティを推進するということが目的である以上、実行する体制には、取締役会が深く、主体的に関わりコミットメントしていくことが必要不可欠です。

当社ではCSR活動のことを、「Corporate Responsibility and Sustainability(CRS:企業責任とサステナビリティ)」と呼び、通常CSRのSとRが逆になりCRSとなっています。また、取締役会では、サステナビリティのことを主に話合うCRS委員会を設置しています。ブランドオーナーであるザ・コカ・コーラ・カンパニー社とは常に連携し、コミュニケーションを取り合いながら、進めて行く形になっています。

そして、この取締役会以下、各層において環境・サステナビリティの戦略をまとめる委員会が設置されています。 この運営委員会は各分野に設けられ、社内の関連部署の代表が参加し、サステナビリティの戦略の立案を行います。これが定期的に行われ、情報が社内で共有される形になっています。

購買、マーケティングなど関連部門と連携した戦略策定

具体的にパッケージの分野では、開発、調達、広報、リサイクルの担当者との連携が主となります。このリサイクルの担当者は、実際に廃棄物の回収業者やマーケティング部門とのコーディネートを通してリサイクルを推進する部門です。

また、各国の広報担当者が集るなど、パッケージの部分だけでも様々な部門が有機的に連携し、戦略を練っていく形になっています。それは、「水資源保護」でも「温暖化防止・エネルギー削減」でも同じです。「温暖化防止・エネルギー削減」の場合には、製造部門の人や、社内でエネルギーの消費量が多い部門の人が集まり、戦略を策定しています。