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L'offrande de lumière spécial pour Mona Lisa
500年の眠りからモナ・リザを呼び覚ます、光の魔法

ダ・ヴィンチがモナ・リザを描いてから500年。彼女に、描かれた当時の微笑をよみがえらせたのは、東芝のLED照明でした。(2014/01/31更新。BONZOUR 42号掲載)

世界的文化遺産を守り、次世代に受け継ぐ、LED照明技術


世界一有名な肖像画、モナ・リザ。その神秘的な微笑みをひと目見ようと、フランス、パリのルーヴル美術館には、年間1,000万以上の人々が世界中から訪れている。ただ、レオナルド・ダ・ヴィンチがモナ・リザを描いてから500年、絵画表面には経年劣化によるひび割れや退色が起こり、また緑がかった保護ガラスで覆われているために、彼女本来の美しさは損なわれ、ダ・ヴィンチがほどこした技巧も、鑑賞しづらい状態になっていた。

そんなモナ・リザが、最先端の技術によって本来の質感、色彩を取り戻した……、といっても、新たに修復を加えたり、保護ガラスを撤去したわけではない。彼女の微笑みをよみがえらせたのは、東芝のLED照明だ。

東芝とルーヴル美術館は、2010年にパートナーシップ契約を締結し、照明改修プロジェクトに取り組んでいる。このプロジェクトは、同美術館の環境保全活動の一環で、従来の照明をLED照明に置き換えることで、環境負荷低減を図るもの。ただ、世界的文化遺産のルーヴル美術館ゆえ、省エネだけではなく、建造物や芸術作品の価値を守り、伝承していく技術も、同時に求められる。モナ・リザの照明改修においても、絵画本来の姿を再現することが、最大の課題だったと言う。

「持族可能な社会」を探るSUSCOMとBONZOURのコラボ企画第3弾。技術面のリーダーを務める、東芝ライテック株式会社、森山厳與さんに、お話をうかがった。

お話を伺った方

東芝ライテック株式会社
海外事業本部 事業本部長 森山厳與さん