SALON Produrable 2022

TeXT 2024年1月30日

フランスでCSR(企業の社会的責任)やサステナビリティ(持続可能性)を浸透させるべく設立された組織が開催する展示会が、2022年9月にパリのパレ・デ・コングレ会場にて開催されました。

年々規模を拡大し、第15回を迎える2022年のテーマは「コモングッド“ 公益をどのように考えるか。今、その選択の時期”」。

“コモングッド”とは、ある社会のメンバー全員が共有する価値観のこと。ほかのメンバーに対する義務でもあり、自分の利益にならなくてもみんなの利益のために自発的に守るべきものを意味します。

今、世界が直面している様々な問題に対して検証や観察が行われており、その解決策は必ず存在します。CO₂の削減を加速し、人類への影響を減らし、生活を見直すために何をすべきか。消費パターン、地域計画、テクノロジー、生産的投資の大幅な変革など、さまざまな面で選択の時期に来ている、というのがSALON Produrableの考えです。

この考えに賛同する多くの企業・団体が集まり、多数の出展ブースのほかに190もの講演会を実施するなど、欧州最大規模のサステナビリティ系イベントとなりました。

foodles

新しい形のカンティーヌ(社員食堂)を提供。共有スペースに冷蔵庫を設置し、アプリで注文した食事がランチタイムにその冷蔵庫へ届くというシステム。食材は新鮮かつ環境と健康に配慮したもの。社員への食育を含めた活動を行っている。

農業における気候変動対策を考える企業「terra terre」と提携。より地球にやさしい食を届けている。

CQS

様々な業種のエキスパートをビジネスパートナーとし、企業に対してきめ細やかなCSR対策のアドバイスをするコンサルタント会社。通り一辺倒でない、カスタマイズされたサービスが特徴。

café Joyeux

障がい者の人たち、主にダウン症、自閉症などの認知障害を持つ人たちを訓練、雇用するレストラン&カフェを運営。社会の中で仕事をする環境を提供することで、ハンディキャップの存在を社会に周知するとともに、障がい者との出会いを促進することを目標としている。メンバーは専門教育チームによってトレーニングされ、会社の一員としてのポストを見つけていく。店舗はレンヌ、ボルドー、リヨン、トゥール、パリ、リスボンで営業中。

New arrival

自然の中にある「食の原点」と、料理人・消費者/生活者がともにつくる食の持続可能性

「持続可能な社会」づくりにおいて、「食」は最も重要な要素の一つです。 しかし現状では、気候変動による異常気象、森林破壊、水資源の枯渇、海洋プラスチック問題を含む環境汚染など、さまざまな課題が食の持続可能性を脅かしています […]

2024年2月16日
いつまでも続く美しさ、価値。パリに見る、新たな時代の最先端

「ゴミを捨ててはいけません」 何を当たり前のことを、と思われるだろうか。 ではこれが道路でのポイ捨てや産業廃棄物の不法投棄ではなく、レストランで食べ残した料理やアパレルショップで売れ残った服をゴミとして捨てることを禁止す […]

2024年2月12日
SALON Produrable 2022

フランスでCSR(企業の社会的責任)やサステナビリティ(持続可能性)を浸透させるべく設立された組織が開催する展示会が、2022年9月にパリのパレ・デ・コングレ会場にて開催されました。 年々規模を拡大し、第15回を迎える2 […]

2024年1月30日
300年先の海のために。海洋プラスチック問題

Contents1 1年に800万トン、ジェット機5万機分のプラスチック2 2050年には海洋プラスチックゴミの量が、海にいる魚を上回る3 海のために、私たちができることは?4 100%海洋ゴミから作られたリユーザブルバ […]

2024年1月30日