“Seminare su quelle colline” その丘に種を蒔く
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2026年2月9日織田信長と明智光秀。日本史を学べば必ず出てくる戦国武将ですが、歴史小説や漫画・ゲームで彼らを知ったという人も多いでしょう。天下統一を目前に裏切られるというドラマチックな物語は、さまざまなエンターテイメントに取り入れられてきました。その一つに歌舞伎があります。四谷怪談で有名な鶴屋南北の代表作「時桔梗出世請状(ときもききょうしゅっせのうけじょう)」※1。「馬盥(ばだらい)の光秀」の通称でも知られ、明治時代以降は江戸幕府に配慮して織田信長を小田春永、明智光秀を武智光秀と書き換えられましたが、今も人気の高い演目です。
ある日、武智光秀は主君の小田春永より勅使饗応の役目を命じられます。しかし武智家の桔梗の紋の入った幕を用いたことで春永の怒りを買い、額を鉄扇で割られ謹慎の身となります。その後、本能寺で目通りを許されるも、春永は馬盥※2で酒を飲ませたり、光秀が貧しかった頃に売った妻の黒髪を持ち出したりして、恥辱を与えました。ついにこらえられなくなった光秀は謀反を決意。謀反を勧めた連歌師紹巴をあえて斬り春永の使者を油断させた後、本能寺に向けて出陣します。
この作品の魅力は、理不尽な嫌がらせにじっと耐えるも、最後には抑えていた怒りを表に出す光秀の激変ぶりだそうです。馬盥で酒を飲ませるなどの行為は確かに悪質で、上司から部下への仕打ちですからパワハラともいえるでしょう。戦国時代であれ現代であれ、こんなことをすれば裏切られても仕方ありません。観客の中には、「やはりパワハラは駄目だ」と上司の立場から気を引き締める人もいるかもしれません。
しかし、個人的に気を引き締めるだけで良いのでしょうか。
光秀と並んでもう一人、非常に理不尽な目にあう登場人物がいます。連歌師紹巴です。紹巴は謀反を勧めた結果、斬り殺されてしまいます。被害者が一転、加害者に。もちろん、連歌師なら簡単に殺して良いなどという話ではありません。つまりこれは、春永が特別に悪い人物だったのではなく、理不尽が珍しくない世の中、パワハラが横行する社会だったということではないでしょうか。パワハラを本当に防ぐためには、社会の在り方・人々の価値観から変えていくことが重要です。
※1 現在は「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」の外題(げだい)で上演されることが多い
※2 馬を洗う大たらいの形をした生け花の水盤
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