“Seminare su quelle colline” その丘に種を蒔く
Colline verdi ~緑の丘 暑い夏がようやく去り、朝の青空は高い。琵琶湖から吹いてくるのか涼風がさわやかだった。入り口の小道を抜けると緑の世界が広がっていて、低い笹の植栽が一面に続く先に、屋根まで植物に覆われた […]
2026年2月9日昔々、鳥取に湖山長者というお金持ちがいました。
長者の田んぼで田植えをする日には、普段からお世話になっている村の人が集まり、楽しそうに田植えをします。長者は家の二階からその様子をにこにこと眺めていました。
田植えはどんどん進みますが、田んぼがあまりにも広いのでなかなか終わりません。村人たちは「今日中に終わるだろうか」と不安になってきました。やがてお日様が西の空に傾き半分ほど沈んでしまうと、長者は慌てて扇子を持ってきました。そして「太陽さま、どうか田植えが終わるまで沈まないでください。そこで止まってください」と何度もお願いして、扇子で太陽を仰ぎました。するとどうでしょう。半分ほど沈んでいた太陽が、ずん、ずん、と上がって暗くなりかけていた田んぼは明るくなりました。村人たちは大喜びで田植えを続け、「よし、全部植えたぞ。良かった、良かった」と言いながら家に帰っていきました。それを見送るように、太陽も沈んでいきました。
翌朝、村人たちが田んぼを見に行ってみると、なんと、一生懸命に植えた苗がありません。みんなびっくりして長者を呼びに行きました。長者も驚きましたが、昨日、ゆっくり沈んでくれた太陽はもう東の方に登っています。
「あぁ、私が悪かった。沈もうとしている太陽さんを無理に呼び戻したから罰が当たったんだ。やっぱり無理なことをしてはいけないということだ。村のみんな、すまなかったね」
長者は村人たちに謝りました。その後、田んぼは田植えをされずに池になり、湖山池ができたというお話です。
さて、長者が言う「無理なことをしてはいけない」とはどういうことでしょうか。お話の中で“無理”をしたのは二者。一つは日没を遅らせた太陽、もう一つは長時間働き続けた村人たちです。長者は太陽に“お願い”をしただけですし、村人は長者のために自主的に働いていました。しかしだからと言って、日没という退勤予定時刻を過ぎて働かせるのはいけないと、長者は気付いたのでしょう。現代企業に置き換えてみると「取引先にお願いしたら快諾してくれた。社員は好きで働いている。だから労働時間が長くなっても問題ない」と言っているようなもの。まるでブラック企業ですね。
湖山長者の場合は太陽を動かしたせいか神様(?)が罰を当てましたが、たとえ神様が出てこなくても、無理な働き方をさせないよう注意しルールを設けるのは、現代企業の重要な責務の一つです。

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